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日本不動産は割安か?
みなさん、こんにちは!
今回はセミナーで紹介した内容のうち、反響の高かったテーマ
「日本不動産は割安か?」という点について、ご紹介したいと思います!
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さて、海外投資家とお話する際、「なんで日本不動産を購入するのですか?」とよく質問しています。
回答は様々あります。
・日本に親しみ。
・日本は割安に感じる
・投資目的
・国外に資産を分散させたい。
・為替相場
などなどです。
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マスコミ記事を見ていると、バブル期を何かと比較対象にすることケースが多いと思います。
例えば、株価にしても、「バブル期1989年の日経平均最高値38,915円と比べてどうか?」
マンション販売価格にしても、「バブル期以降、過去最高を記録した」
日本経済絶頂期の1990年頃。Japan as No.1の頃との比較。
これはこれで一つの比較対象としてはよいと思うのですが、海外に目を向けると、どうでしょうか?
これが今日のメインのお話です。
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2つの表を用意してみました。東京オリンピック前と、東京オリンピック後という意味合いです。
東京を100として各都市の不動産金額と比べています。場所は東京港区のような高級地域を対象にしています。
まず、2013年の不動産市況のデータです。
2013年世界都市高級住宅価格(売買金額)
(出所:日本不動産研究所 第1回 国際不動産賃料指数)
2013年というと、日経平均7000円~8,000円のどん底の時から、アベノミクスが始まり、株価が上向いてきたときです。
不動産市況にしても、東京オリンピックに向けて上昇する初期の段階です。
この時点でも、東京の一等地は、すでにシンガポールや香港、台北などに比べ割安でした。
意外でしょうか!?
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続いて、こちらは2021年です。
2021年世界都市高級住宅価格(売買金額)
(出所:日本不動産研究所 第16回 国際不動産賃料指数)
2021年は、東京オリンピックにより不動産相場が上がった後です。
「最近は不動産が値上がりしていて、都心部は簡単には買えない」
「都心部のマンションは、バブル期並みに高すぎる・・」などの声もあり、
東京は不動産金額が非常に高騰したといわれています。
ですが、依然として、海外主要都市に比べ割安なのです。
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二つの資料をご覧頂き、いかが感じたでしょうか?
「これは、データのとり方が偏っているんでしょう?そんなわけないじゃん!」と私も最初は思いました。
ですが、実際に海外投資家にお話を聞くと、ほぼ皆さん同じように言うのです。
「日本不動産は割安に感じる」と。
「逆に割高だ」という方は見たことがありません。
「この品質、この立地が、この金額で買える。」
「しかも金利も安い(タダみたいな金利だという方もいます)」と。
これが世界の中の現実なんですね。。
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さてさて、これを見てどう思うか?
その方の心次第です。
10年先、20年先、30年先どうなるのか。
「大局的な視野」が必要だと思っています。